当オフィスについて①
※上記写真はイメージです
お越しいただくみなさまのくつろぎのために
当オフィスでは、時代の荒波を生き残り、国を超えてここにやってきた古いヴィンテージ家具や、専門の職人によって時間と手をかけてつくられたものをいくつか置いています。
傷んだり壊れたりしながらも、ていねいにリペアされ再生したヴィンテージの家具たちは、経年変化のよさやそのものの個性を醸しだし、なんともいえない趣をそなえています。ものの使い捨てや、傷を負ったものには価値がない、という考えかたとは対照的な扱われかたです。
また、オフィスのソファは、つくっていただいたソファ屋さんの屋号に「心」という字が入っているんです。めずらしいですが、社長さんの名字のようです。心理療法のオフィスのソファとしてうってつけですよね。
クライエントのみなさまのこころのさまざまなお話は、他者からしっかりと受けとめられ、そのかたの歴史や独自性をふくんだオリジナルの物語としてつむぎなおされる必要があると思います。ソファもまた、その作業のためのこころづよい相棒です。ちなみに座面は硬め。
こうした家具たちには、当オフィスにやってくるまでにさまざまなひとからだいじにされ、手をかけられた想いの記憶が、そっとしまわれているように感じます。古いもの、大量にはつくれないものに価値を見いだすかは、ひとそれぞれではありますね。わたしとしては、当オフィスにこられるかたが、家具たちからほんのり立ちのぼる湯気のようなものにつつまれて、少しでもこころ穏やかにすごしていただければと願っています。
